Spy vs. Spy (writer: David Cole )

 このエピの見所はずばり 「飛び蹴りキックをした」ディーフでしょう。(笑) ディーフィー、直前まで薬で眠らされたのにヤルときはヤリます。
では、ディーフは置いといて・・このエピは今までの作品とちょっと毛色が違った作品です。超現実的なシーンも出てきて謎めいています。
笑える会話も盛りだくさん。おちゃめだったのがレイ、いろいろ今回も振り回されています。

Episode Guide

フレイザーの友人ミスターHは自称CIAを名乗る老人。ある日、ゴミ箱の中から謎めいたバレエのチケットとお札を手にする。そのとき大男に襲われそうになるがレイとフレイザーが駆けつけ難を逃れる。だがコワルスキが殴った大男は死んでしまったのだ。死因は歯に被せた青酸カリを噛んだ自殺である。フレイザーはその謎を解決するためにHからチケットを得てバレエ会場へ。そこには武器密輸取引の相手、ロシアのマフィアの女が来ていた。危うくなったフレイザーは通りがかった奇妙な男パイクに助けられる。そしてパイクからソ連が解体したときKGBが二つの組織に別れ抗争しているのを知る。Hの命の危険を感じたフレイザーは彼と彼のアパートの管理人ルースをかくまう。だが翌朝二人は何処かへ消えてしまい、フレイザー達が追跡するとそこは武器密輸取引の現場だった。それを阻止しようと突然、コロネルと呼ばれるもう一つのロシア組織の有名なスパイノーティラスが出現した。驚いたことにそれはHのアパートの管理人の女性だったのだ。危うくノーティラスに全員射殺されるところに勇気あるHが間に入って無事事件は解決する。だがノーティララスはまた逃走を続けることになる。 

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このエピの題名『Spy vs, Spy』はアメリカのコミック雑誌 Mad magazineの中のマンガSpy vs Spyから来たようです。

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Character Sketch

ディーフェンベーカー
*めったに道を間違えない。 レイより道覚えが正確(笑)
*バレエを観に行くフレイザーを羨ましがる デフだってオペラを楽しむってBlue Lineでフレイザーは言いましたよねぇ 
*眠っていたが突如起きてノーティラスに狼キック! ディーフ、またもや眠らされてはプライドが許しません
                        → ご飯だよぉ〜と言われて任務を忘れかけているディーフ

☆フレイザー
*アパート探しをしているが狼を飼っていると自分から言ってしまうためになかなか見つからない わざわざ「」だなんて言うことないのにねぇ
*Mr. Hの部屋へ不法侵入してしまう        フレイザーもシカゴ刑事と付き合っていて似てきました。
*小さい頃ピアノのレッスンを受けていた        フレイザー、ピアノも弾けるのね。ギターもできるし密かにミュージシャンだわー
*階段を降りながら30秒間寝ることができる   忙しいポールが自分のことを言っているよう・・・
*子供の頃僻地に住んでいたため学校に行けず、試験問題が軽飛行機
によって運ばれた。なんてかわいそうな子供時代(T_T)

☆レイ
亀を飼っている    亀自体は見れませんでしたが水槽がEclipseのエピで見えました
*右上腕部にChampion Spark Logoのタトゥーがある   
パイク、航空写真まで使って見つけたとは・・・・
*視力は20-60 乱視である
*身長 5' 10-1/2 体重 159 lbs.
Quotes

 気になるシーンの引用です。     

Fraser: You see here?
Mort: What?
Fraser: One cap on his third distal molar.
Mort and Fraser: Cyanide.
Ray: Hey-hey-hey-hey, include me here!
Fraser: I don't think you killed this man, Ray. When you hit him in the jaw, he bit down on a cyanide cap he had in his tooth and poisoned himself.

歯に青酸カリを隠し持っていていざとなると噛んで自殺するというのは第二次世界大戦中のスパイがしていたことだそうです。



検死室にて フレイザーとモート先生 謎の大男の歯を検証

フレイザー「ここ見てください」
モート先生「何?
フレイザー「第三臼歯に何か被せてあります」
モート先生&フレイザー「
青酸カリだ〜」    二人ハモるし・・・・(笑)
レイ「ちょっとちょっとちょっと、俺も混ぜてくんない?
フレイザー「レイ、君はこの男を殺してなんかいないよ。君が彼の顎を殴ったとき、彼、歯に被せてある青酸カリの冠を噛んだんだ。そして自分で毒殺したんだよ。」


死体嫌いのレイがかわいいよ〜。全然会話に加われないの。怖がっている割には死体の服を着ちゃっているのが笑える。
そんなレイを無視してモート先生とフレイザーは楽しそうに検証しているし・・・。
それにしてもフレイザーの検証はグロテスクでしたね。
レイでなくても、うっっ・・・気持ち悪かった・・・・・・。
(-_-;)

Nada: The white raven waits for the right wave.
Fraser: I see.
Nada: The white raven waits for the right wave.
Fraser: Oh. Ahm, ahem, Rusty Ruggles rode his wet reindeer through the red window.
Nada: . . . You play games?
Fraser: I thought we were, yes.
Nada: I don't like games.

この後、みんなにシッーって言われちゃうんですよね。観劇中ぺちゃくちゃ喋るなんてマナー違反なことをするとは思えないんですよね、フレイザーが・・・。もしかして相手から情報を聞き出すために喋り捲ったのかなぁ???


劇場でのナダとフレイザー

N「ザ ホワイトレイブン ウエイツ ザライトウエイブ」
F「はあ。」
N「ザ ホワイトレイブン ウエイツ ザライトウエイブ
F「あっそうか。じゃあ....ラスティラグルズ ロード ヒズ ウェット レインディア スルー ザ レッドウィンドウ」
N「あなたゲームやってると思ってんの?」
F「はい、そうだと思っていますが」
N「私はねゲームは嫌いなの」


合言葉がちっともわかってないフレイザーがおかしい。
こんなとこで早口言葉ごっこやってどうするんですか!
Rustu Rugglesって何なの?


guy: Oh, man, my tunes!
Fraser: Good evening.
guy: What the. . . ?
Fraser: I'm terribly sorry about this, but a little bit of glue, I'm sure it'll be as good as new. . . Thanks for coming, Ray.


パイクにレイKも同じように捨てられて、フレイザーのように音楽青年のデッキの上に座っちゃって同じこと言うんですよね〜。
だんだん二人似てきた?


フレイザーがパイクの車から放り出され青年のデッキの上に着席

青年「わぁ〜おいらのデッキがめちゃめちゃだぁ」
フレイザー「こんばんは」
青年「ちょっと、これ・・・・」
フレイザー「どうもすみません。しかしちょっと糊で貼れば新品同様になります・・・あっレイだ。来てくれて有難う」

ひでーよ、フレイザー。シーズン1/2の彼だったらちゃんと弁償するはず。でもThe Witnessで運転中花屋の屋台を破壊してそのまま行っちゃったしなぁ。地が出てきたの?それとも変ったの? それにしてもレイ、何でフレイザーが捨てられた場所がわかったのだろうか?

Fraser: Well, if the FBI files are closed to us, perhaps the RCMP will be more generous with their information sharing. You know, I hope Francesca doesn't mind me using her station. 

Ray: Yeah, right. She'll never wash those keys again. It'll be like 'Wayne Newton typed here' or something. 

トップシークレットと言ってレイにディスプレイを決して見せないようにするのに何であんなデカイ声で読み上げるの?フレイザー。(笑)


フラニーのコンピューターで情報を探すフレイザー

フレイザー「よし、FBIのファイルに我々がアクセスできないのならRCMPは彼らの情報をシェアするのに寛大だ。 僕がコンピューターを使うのをフランチェスカが気にしなければいいけれど。」

レイ「ああ、彼女は絶対にキーボードを洗わないだろうよ。まるでウイニーニュートンがタイプしたようにね。」

フレイザーのキーボード叩きは神業でしたね。でもポール本人もあれくらい早いんですよ。(^。^)

その後警部補が来てカナダ人もPCを持っているんだぁとマジで感心したところが可笑しすぎる。

Pike: Three years ago the Bureau's DCO. Division started tracking a Mob lieutenant in Las Vegas known as Armando 'the Bookman' Langoustini. Turns out Ray Vecchio is a dead ringer for Langoustini. So what do they do? They start grooming him. And then, what do you know? What do you know happens? Car crash. Car crash, the Bookman's killed. Was it an accident? You be the judge. Anyway, this opens up a window of opportunity, so the Feds slide in Ray Vecchio as the Bookman. But this is a fragile cover, so they need to cover the cover. They need a new Ray Vecchio to slide in there at Division 27, Chicago P.D. They pick you.


パイクがレイ・ベッキオが潜入捜査に行った訳を話すシーン

パイク「3年前にFBIのDCO Division(これって重罪を取り締まる課でしょうか???)がラスベガスのマフィアのボスアーマンド"ザ・ブックマン"ラングスティーニを追跡し始めた。 そうしたらレイベッキオとそっくりだとわかった。 それで奴らどうしたかって?何が起ったと思う? 自動車事故さ。 それでブックマンは死んだ。それって偶然事故だと思うか?まあ想像にまかせるが、とにかく これでマフィアへの道が開けたってことよ。それでFBIはレイベッキオをブックマンに仕立てて送り込んだ。だがとっても脆い潜入捜査だからな、潜入捜査員の潜入捜査員が必要だったってわけだ。それでnewベッキオを27分署に送った。彼らが選んだのはお前だってわけだよな。」


ベッキオがアーマンドになりすましてラスベガス潜入捜査に行ったことがより詳しく語られています。それにしてもパイクなんでも知ってるなぁ・・・・。

Ray: Hey, you think I'm losing my hair?

Fraser: No, it's full-bodied and bushy, Ray. It's this way. . . At the rate he's losing gas, he couldn't have gotten much farther than this.

重大事件追跡中に髪の毛を気にしている場合ですかっレイ。(笑) フレイザーも見ちゃあいないで適当にbushyなんて答えているし。(爆) それにしても後ろ渋滞しているのにいいんですかこんな呑気にノロノロ進んでいて。
フレイザーとレイが車を追跡しているシーン

レイ「ヘイ!俺、髪の毛薄くなってきていると思うか?」
フレイザー「いいや。フサフサしているよレイ。 あーこっちだ。ガソリンが大分無くなっているな。彼らはそんな遠くへは行っていない」


フレイザーはまたもや地面の臭いを嗅いだりオイルを確かめたり五感を生かして車を追跡しています・・・・これってS1「チャイナタウン」を思い出しますよね。
そうなんです、ライターさんDavid Coleは「チャイナタウン」も書いていたのです。

Trivia

Nada役の女優さん
ご存知ポールグロスの奥様マーサさんです。彼女、COTWではベントンママとして再登場するんですよね〜。ポール、いくら奥様激ラブとはいえ、スパイがママとはちょっとアバウト過ぎるよ〜。

パイク役の俳優さんs
Maury Chaykinは ポールとはコールドコンフォート他2作共演してとっても仲良し。今回パイク役ではミョ〜なおじさんをナイスに演じていました。彼、S3"Mojo Rising." にも出てきます。

レイKのTシャツ

グレーのTシャツ、似合ってますよね〜これCKR自身の物みたいです。なんとこの撮影から5年たった映画Flower and Garnetでも着ていました。

Malfeasant
フレイザーがこう言ったらレイKがわからなくて「悪い人のことだよ」と説明していました。この名詞についてネィティブの方に聞いたら「fesaなんてつくんなら鳥の一種じゃないの?」なんて言っていました。ネィティブの方もなかなか知らない語のようです。

ドイツ版ではF**KとレイKが喋っていた
カナダ版では汚い言葉はカットされていたんですがドイツ版では流しちゃったそうです。 フレイザーが死体の検証を行っているシーン。
あまりの気持ち悪さにレイKは思わず壁に向かってf**kと言ってしまったとか。

H役の俳優さん
Eric Christmas さん、憎めないおじいちゃん俳優さんでしたね。自分が臆病になってしまったことをよく表現されていました。映画エア・バディの判事さん役もやっていました。残念なことに2000年に亡くなっています。ご冥福をお祈りします。

フレイザーの茶色い制服
人気の茶色い制服、これ以降は出てきません。ガクッ。結局 S3/4では一度しか着ませんでした。プロデューサーもやっているポールが忙しくて着替える暇がなかったようです。

とってもまとまらない感想


パイクのおかげで不思議〜な雰囲気が漂う作品ですね。
今までDSにはないパターンのお話だったと思います。

この作品ではフレイザーが変ってきたなぁ〜としみじみ感じました。
いきなり目上の人 モート先生に「ヘイ!」なんて言ったり、レイに向かって「lier!」なんて強い言葉を言うのでびっくり。(@_@)
またレイに「君もヘンな臭いがするよ」なんて皮肉を言ったのにも耳を疑いました。
バレエ会場では調子にのって馬に乗りながらポーズをとってしまうノリの良さも驚きでした。
茶色い制服を着ていてもどこか動作やものの言い方が以前の純朴なフレイザーと違うんですよね〜。
S3/4 フレイザーは ポールがひょっこり顔を出している場面が多いです。

今回のレイはかわいかったです〜。
死体置き場のレイが可哀想・・・(笑)。あの後一人で指紋取りをやったのかしら。署で寝ていてよだれたらっしゃったり笑いをとってくれました。それにベッキオのように彼もフレイザーにくるくる振り回されていましたね。

よくできているなあと思ったのが、ルース。登場から意図的にルースの足元をカメラは写しているんですね。それでエンディングにルースだとわかるようにしています。
作品としてはとても面白かったです。何度でも笑える会話が至るところに散りばめられていました。
Spy vs Spy Uを作ってまたパイクに再登場してもらいたかったな〜。

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(注:このエピガイは間違いを含んでいる可能性がすんごーーくあります。ご指摘くださるととっても有難いです。)



陽気なモート先生!


RCMPファイルを意地でも見せないフレイザー